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レンタカーの高速道路料金支払いについて考える

レンタカーを利用して高速道路を走行する際、どうやって料金を支払うかは気になるポイントです。便利な支払い方法として注目されるのが「ETC」です。今回は、ETC付きレンタカーの特徴やメリット・デメリットを掘り下げ、高速道路を快適に利用する方法を考えてみます。

ETCとは?

ETC(Electronic Toll Collection System)は、高速道路や有料道路の料金所をスムーズに通過し、料金を自動的に支払える仕組みです。事前にETCカードを車載器に挿入しておけば、現金やクレジットカードを取り出す手間を省けるため、利用者の時間と労力を大幅に節約します。

ETC付きレンタカーとは?

ETC付きレンタカーとは、ETC車載器を搭載した車両のことを指します。多くのレンタカー会社では、標準装備としてETC車載器を設置している場合が多く、高速道路の利用がスムーズになります。

ETC車載器が付いているだけではなく、必要に応じてETCカードをレンタルできるサービスを提供している会社もあります。ETCカードを自分で用意している場合は、それを使えばさらにお得に利用できます。

ETC付きレンタカーのメリット

1. 時間の節約

ETCを利用すれば、料金所で停止する必要がありません。特に渋滞が発生しやすいエリアでは、ETC専用レーンを使うことでスムーズに通過できるため、移動時間の短縮につながります。

2. 高速料金の割引が適用される

ETCを利用することで、各種割引が適用される場合があります。たとえば、以下のような割引が挙げられます:

  • 深夜割引:午前0時から午前4時の利用で約30%割引。
  • 休日割引:土日祝日の利用で約30%割引(特定のエリアを除く)。
  • 平日朝夕割引:通勤時間帯の利用で回数に応じた還元が受けられる。

これらの割引が適用されることで、移動コストを大幅に削減できます。

3. 利便性の向上

ETCを利用すれば、現金やクレジットカードの準備が不要になるため、支払いの煩わしさがなくなります。事前準備が少ないため、出発前のストレスも軽減されます。

ETC付きレンタカーのデメリット

1. ETCカードのレンタル料金

ETCカードを自分で持っていない場合、レンタカー会社から借りる必要があります。レンタル料金は数百円程度ですが、短期間の利用では割引額以上のコストが発生する可能性があります。

2. 適用されない割引もある

一部の割引は特定の時間帯やエリアに限られています。たとえば、平日朝夕割引は後日還元される仕組みのため、ETCカードの所有者がレンタカー会社の場合、還元を受けるのは会社側です。これにより、利用者が直接的な恩恵を受けにくい場合もあります。

3. 紛失時のリスク

レンタルしたETCカードを紛失した場合、再発行手数料などの費用が請求されることがあります。また、紛失による個人情報漏洩のリスクも考慮する必要があります。

ETCが不要な場合とは?

ETCは便利ですが、全ての利用シーンで必要というわけではありません。以下のようなケースでは、ETCなしでも十分対応可能です。

  • 短期間・短距離の利用
    高速道路の利用がほとんどない場合は、ETCカードを借りるメリットが少ないです。
  • 現金払いで対応可能な場合
    料金所の混雑が予想されない地域では、現金での支払いでもそれほど時間がかからないケースがあります。

高速道路を利用するならETC付きレンタカーがお得

マンスリーやウィークリーレンタカーを利用する際、高速道路の利用が多いならETC付きレンタカーが圧倒的にお得です。具体的なコスト削減例を挙げてみましょう。

【例】大阪(吹田IC)~岡山(岡山IC)間を月4回往復する場合

  • ETCあり(休日割引適用):26,720円(片道3,340円×2往復×4回)
  • ETCなし:35,200円(片道4,400円×2往復×4回)

ETCを利用することで、約8,480円もの節約が可能です。さらに、深夜割引を活用すれば節約額は1万円を超えることもあります。

自分のETCカードを使うとさらにお得

レンタカー会社のETCカードを借りる代わりに、自分のETCカードを用意することで、さらなる利便性とメリットを得ることができます。

  • ポイント還元
    自分のETCカードを使えば、高速料金に応じたポイントが貯まります。後日、クレジットカードの支払いに充当できるため、実質的な割引を受けることが可能です。
  • 自由な活用
    レンタカーを複数回借りる場合でも、同じETCカードを使い回せるため、無駄な費用がかかりません。

長期利用ならETC搭載車を選ぼう

ETC付きレンタカーは、特に長期間の利用で大きな恩恵を受けられるアイテムです。移動距離や利用回数が増えるほど、割引のメリットが積み重なります。また、レンタカー会社によっては、ETC付き車両が標準装備されている場合も多いため、予約時に確認しておくことをおすすめします。

まとめ

レンタカーを使って高速道路を利用する際、ETCは快適性とお得さを両立できる便利なツールです。短期の利用ではコストメリットが薄い場合もありますが、長期利用や頻繁な高速道路の移動が見込まれる場合には、ETC付きレンタカーを選ぶことで移動コストを削減し、より快適なドライブを楽しむことができます。

特に、マンスリーやウィークリーレンタカーでの利用を検討している場合、ETCの活用は見逃せないポイントです。必要に応じて自分のETCカードを用意するなどして、賢くレンタカーを活用してみてはいかがでしょうか?