無人で借りられるレンタカー
レンタカーを借りようとしたとき、電話やメールで予約をし、店頭で手続きを行い…という流れが面倒だと思ったことはないでしょうか。そんな問題を解決するのが、「無人レンタカー」です。
2019年、大阪堺市にオープンした「アルバレント」は、予約なしで24時間いつでもレンタル可能な、完全無人レンタカーショップです。
駐車場の端末に免許証をスキャンさせると本人確認ができ、車種、利用時間、オプションもその場の端末で選択できます。クレジットカードで精算し、そのまま隣接の駐車場から出発します。返却時も、免許証のスキャンや燃料確認などもすべて無人の機械で処理できます。すべて利用者本人だけで手続きができるので、人件費のコストカット、時間の短縮にもつながっています。また、24時間いつでもレンタルできるため、店舗の開店時間を待つこと無く出発できるのが魅力です。
無人レンタカーの広がり
アルバレントに限らず、無人レンタカーの仕組みは全国に広がりつつあります。
トヨタレンタカーでは、スマホアプリを利用したサービス「チョクノリ」を提供しています。
このサービスでは、スマホアプリで車両の予約をし、当日はステーションに行って予約車両のそばでアプリを起動し、アプリで解錠のボタンを押すだけで利用できます。自分のスマホで予約ができるため、自宅でのんびりと希望車両を選び、当日はすぐに出発することが可能です。返却も、出発したのと同じステーションに戻ってアプリで精算ボタンを押すだけで、とても簡単です。
その他にも無人レンタカーショップは広がっており、沖縄などの観光地でも利用できます。
中には出発したのとは別のステーションにも返却できるワンウェイサービスを提供しているところもあります。煩雑な店頭での手続きがない分、気軽に利用しやすく、注目が集まっています。
無人レンタカーとカーシェアリングの違い
無人レンタカーの仕組みは、一見カーシェアリングとよく似ています。
カーシェアリングと無人レンタカーの違いとしては、事前の予約がしやすいことと、長期間の利用がしやすいことが挙げられます。
カーシェアリングでは一般的に、事前予約は2～3週間前からしかできません。しかし、レンタカーは2ヶ月ほど前から予約できるため、旅行などで利用する際にも予定を立てやすいでしょう。
利用期間も、カーシェアリングでは数日しか借りられませんが、無人レンタカーでは1ヶ月近く借りられるサービスも。
日常の中で使うならカーシェアリング、旅行などで使うなら無人レンタカーと、使い分けるのもおすすめです。