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カーシェアで休憩する人が多くなっている

カーシェアで車を借りても走らずに休憩に使う人たちが増加している

カーシェアとは、もともと「車を共有する」という意味です。
カーシェアリングのサービスを利用する人たちがカーシェア会社の車を共有する形で、マイカーを所有していない人でも気軽に車を運転することができるわけです。
そうなると当然カーシェアとは「車を運転するためのサービス」ということになるわけですが、驚くべきことにカーシェアを利用しながら車を走らせない、「移動距離ゼロ」で返却するケースが増えています。

車を借りたのに車を走らせずに返却するというと、いったい何を考えているのか?と疑問に感じる方もいらっしゃるはずです。
車を走らせずにカーシェアを利用する人たちは、車を別の目的で利用しているのです。

例えば、混雑する場所でカーシェアを待機するための場所として利用するケースです。
駐車場が完備された大規模な商業施設やモールなどでは、下手に混雑している店舗で休憩や待機をするよりも、車を確保して駐車場を待機場所に利用した方が快適に過ごすことができるのです。

人気のお店などで整理券が発生し、しばらく待たなければならない状況になったときもそうです。
飲食店のために待機するのに飲食店で時間をつぶすわけにはいきませんし、ウインドウショッピングなどでは歩き回る必要があるので疲れてしまいます。
かといって快適に利用できる休憩所がそうそうあるわけでもない、そんなときにカーシェアでちょっと車を借りて待機場所に利用するわけです。

ほかにも、純粋に休憩するためにカーシェアの車を利用する、あるいは人目を忍んで誰かと会う必要があるときにカーシェアの車を待ち合わせ場所に設定するなど、そんな意外な形での活用が増えているというのです。
なにしろ車を走らせなければ、移動距離による料金が発生せず、時間料金のみで済みます。
ある程度プライベートを確保できる場所を確保する手段として、カーシェアはなかなか優れた選択肢なのです。

カーシェア会社の見解はどうなっているのか?

じつはこうした「車を走らせずに返却する」方法は、カーシェア会社にとっても想定外のものだったようです。
ただ、各社の見解としてはこうした利用方法もOKとしています。
まったく車を走らせることなく、ステーションの設置場所に停めたままで利用しても問題ないとしているのです。

ただし注意点がひとつあり、電気自動車を利用する場合、エアコンなどを使用しているとバッテリーが消費していきます。
返却する際には充電スタンドで充電を開始した状態にする必要があるのですが、極端にエネルギー残量が少なくなっている状態(10%以下程度)だとステーションに設置されている充電器では充電できなくなる可能性があるのです。
ですから、こうした方法で「車を走らせずにカーシェアを利用する」場合には、バッテリーに注意しながら使うことが必要です。