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残価設定型クレジット(残クレ)の仕組み

残クレって何?その仕組について

車の購入を検討している方が、自動車メーカーの公式サイトやテレビCMなどでよく見かける機会が多いのが「残価設定型クレジット(残クレ)」です。
この残クレとは、車を購入する際にあらかじめ数年後に下取りする金額を設定しておき、その金額から差し引いた額を元にローンを設定する方式です。
つまり、本来の車の料金から数年後の下取り金額を差し引いた額を月々返済していく形を取ります。

残クレのメリット・デメリットは?

メリットは、やはり将来の下取り額を差し引く形になるので、月々の返済が少なくなることです。
できるだけローンの負担を減らしたいという方にとっては、大きなメリットになるでしょう。

もうひとつ無視できないメリットは、残価、つまり数年後の下取り金額があらかじめ保証されている点です。
数年後に購入した車が、確実にその下取り金額で引き取ってもらえるわけです。
自動車業界では新モデルの登場や市場価値の変化によって、下取り金額が大きく変化することがあります。
自分の車が数年後にどれぐらいの価値を維持しているのか未知数な面もあるだけに、これは魅力的な部分と言えるでしょう。

デメリットとしては、走行距離の制限が課せられる点が挙げられます。
自動車メーカーとしてはあらかじめ定めた下取り金額よりも車の価値が下がらないよう、いろいろと制限を設ける必要があり、その典型的なものが走行距離の制限なのです。
具体的な制限は各メーカーによって異なりますが、それを超過すると追加料金が発生することになります。

つまり、自分の車なのに「これぐらいしか乗ってはいけない」という制限を課せられた状態で普段乗りをしなければならないわけです。
ドライブが好きな人、車で旅行をよくする人にとっては大きなデメリットになるでしょう。
同じような理由で、事故などで車体に損傷が生じるなど価値が下がるような状況になった場合にも追加料金が発生します。
ほかには、ローンの金利がやや高めの水準になっている点などもデメリットとして無視できない部分です。

残クレでお得になるのはどんな人?

数年後に下取りしてもらうことを前提にローンを組む形となるため、3~5年程度で買い替える予定がある方がもっとも適しています。
例えば家族が増える予定、単身赴任や転勤の予定がある、定年退職を数年後に控えているなど、カーライフに大きな変化が起こる予定がある方がそれまでの間乗る車を購入する際、残クレのメリットを最大限に活用することができるでしょう。

あるいは、どうしても欲しいモデルがあるけれども価格が高くて手が出ない場合、出費を抑えて手にいれる方法としても向いているかもしれません。
いずれにせよ、自分に向いている方法かどうかをよく検討した上で判断したいところです。