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南米でレンタカー

アメリカ大陸を貫く自動車道路

パン・アメリカン・ハイウェイは、米国アラスカ~アルゼンチン領フエゴ島まで、なんと15カ国を通って南北のアメリカ大陸を貫く幹線道路です。
このハイウェイは南北に長いアメリカを貫くため、北から南まで15カ国全てを旅することも可能ですが、大半の旅人は、最南端の島フエゴといった一部エリアのみを旅行します。

チリとアルゼンチンが分割して領有している自然の美しさが色濃く残るフエゴの旅は、特に人気のコースです。
南米最南端の島、チリ領プンタ・エスポラからアルゼンチン領ウシュアイアにかけては、どことなくもの寂しく旅情に満ちた体験ができるでしょう。

このエリアの草原は広大で、その中で白い羊があちこちで草を食べる景色は、日本人には全く馴染みのない異国情緒にあふれているのです。
一方、湿気の多い南に目を向けると、山頂に白い雪をまとった高く険しい山々と氷河や湖、それに広大なブナの森に包まれています。

南アメリカ最南端のレンタカーの旅

この地域の旅は、レンタカーを使ってハイウェイを利用する方法がベストです。
レンタカーを借りるにあたっては、レンタカー会社がチリおよびアルゼンチンの国境をまたいで行き来が出来る許可証類を準備してくれているかを確認しておく必要があります。

旅のベストシーズンは夏で、南半球ですので暦は12月~2月にかけてという事になります。
フエゴの冬は寒さが厳しく、ハイウェイも凍結して危険です。

プンタ・エスポラとウシュアイアの間の移動時間は、バスあるいは乗用車で1日は要します。
天候面でラッキーであれば、早朝の海辺の水面に一面に立ち込める霧に出会う事が出来ます。

ボリビアからアンデス山脈を越えてチリまでの旅

高地であるため気温は低く、道路整備は不十分でクルマの乗り心地も良いとは言えません。
しかし、アンデス山脈越えの旅には、世界一標高の高い道路の旅というかけがえのない魅力を持っています。
近年日本においてもメディアで取り上げられ話題となったボリビア最大の塩原、ウユニ塩湖と群れを作る多くのフラミンゴたちが最大の見どころでしょう。

ウユニの町を出るとすぐに、アンデス高原のブルーと対照的な純白色の広大な塩原(水が無くなり陸地になった塩湖の湖底)が見えてきます。
夕方になると湖畔に冷たい風が吹き、気温が下がると、水中に沈殿した純白色の塩とは全く反対に、湖が深紅に染められる壮大な光景が見られます。
特に雨期であれば、塩原一面に水が貯まり、水面にアンデスの美しい真っ青の空を映し出す様子はスケールの大きな気持ちにしてくれます。

少し南の赤い湖と呼ばれる一面が赤色に染まったコロラダ湖の湖畔では、ピンク色のフラミンゴたちの群れに出会えます。
これらはまさに地球上でここだけでみられる風景で、その神秘性に感動するでしょう。
アンデスの尾根を越え国境をまたいでチリ側は、荒れ地ながら火山と温泉に自然の恵みを受ける、レンガ造りの小さな家が並んだサン・ペドロ・デ・アタカマの小ぢんまりとした町に入ります。